月桃のちから☆余すところなく料理編

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私の好きなハーブの一つでもある月桃。沖縄に移住して農業をするJさんに新鮮な月桃を送ってもらい、蒸留や乾燥させてお茶にしたり、チンキにしたり(詳細はこちら)月桃の持つ力を沢山いただきました!…が月桃を余すところなく身体の内側からも頂きたい!と友人でもある料理家の康代さんにお願いして、月桃料理を作って頂くことに☆

月桃は熱帯・亜熱帯、日本では九州以南、特に沖縄県に自生しているショウガ科ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、赤ワインの34倍のフラボノイドが含まれ抗酸化作用が期待でき、抗菌・消臭・防虫作用があるとも言われています。

大浜農園さんの月桃を使った月桃料理

4月中旬頃から咲くと言われる月桃の花は可憐な佇まいですが、葉は笹の葉を大きくしたような形をしていて深緑色で力強く、香りは独特でちょっとスパイシーだけれど甘くさわやかな香り。ただ…生の葉はほとんど香りはしません。そしてこの月桃の葉は、熱を加えることによってその独特なスパイシーで甘~い香りが漂ってくるのです!その香りや保存性に優れた特性を生かした沖縄料理が、餅を月桃の葉で包んで蒸したムーチーですね。

月桃の葉『お肉の月桃巻き』

今回はお餅ではなく、鶏もも肉を使って蒸してみようと思うの!月桃で蒸された鶏もも肉から出る蒸し汁でスープにもするから、どんな旨味が出るか楽しみだね☆

まず、月桃の「背骨」と呼ばれる葉の芯の部分を手で割いてひも状にします。(芯以外の部分はとっておきます)。鳥もも肉に三七五(塩麹でも可)を両面に塗って月桃の葉で巻き、最後に先ほどの芯で結んで蒸し器で蒸していきます。

月桃が蒸されてくると、部屋中に良い香りが充満してきます☆葉にはリラックス作用があるともいわれているので、この香りを胸いっぱいに吸い込みます!

鶏肉を蒸した際に下にたまる蒸し汁は、鶏肉と月桃の美味しいエキスが出ているので捨てずにとっておいてね☆

蒸しあがった鶏もも肉の月桃巻きは、湯気とともに月桃のなんとも言えない良い香りがしてきて食欲をそそります。鶏肉は月桃の葉の布団で巻かれて上機嫌?!?になったのか笑、ふかふかで柔らかくジューシーに!

次は豚ヒレにまんべんなく塩をし、カットした月桃の茎をお肉にさして、先ほどと同じように月桃の葉で巻いて蒸し焼きにします。
(この際に出た蒸し汁も先ほど同様とっておいてスープにします)
蒸しあがった豚肉は鶏肉と同様柔らかく、塩だけで味付けしたとは思えない旨味と良い香りで鶏モモとは違った美味しさに☆

月桃の葉『エビの月桃焼き』

蒸し焼きの際に芯をとって残しておいた月桃の葉は、刻んだニンニクとエビと一緒に炒め、日本酒を入れアルコール分を飛ばしてエビの月桃焼きに。

出来上がったエビの月桃焼きは、月桃とエビの香りの相性抜群!!食欲をそそられます。ONパンして残ったエビと月桃のエキスが出たオイルをかけると、とっても美味しい!!

月桃の茎と根の『サムゲタン風スープ』

今度は、先ほど月桃の葉で蒸した鶏肉と豚肉の蒸し汁を両方鍋にいれ、刻んだ月桃の根と茎を一緒に煮込んでサムゲタン風スープに!最後に塩で味を調えます。
調味料は塩だけでさっぱりしているけれど、なんとも言えないコクと香りで、何杯でも飲めそうです☆

ドライの粉末を使った『月桃カレー』

そして最後は月桃カレー。先ほどの海老の月桃焼きの海老の殻とニンニクを炒めたところに、人参とトマト缶を追加して滑らかにしたものを入れてしばらく煮詰めます。煮たって弱火にしたら、ココナッツミルクとナンプラーを入れ、ドライの月桃の粉末を入れて味を調えます。月桃は個性の強いココナッツミルクやナンプラーとも相性抜群でトマトの味も引き立てます。

月桃の葉・茎・根まで余すところなく使い、なんとも言えない香りに包まれた美味しい幸せ気分な食卓に☆食事は見た目や味ももちろん大事ですが、香りがどれだけ美味しさを倍増させるのか…という事を再認識した月桃料理でした。

月桃料理を作ってくれたのは料理家の木内康代さん

月桃料理に入る前に、まずは?(笑)腹ごしらえで!と用意してくれていた料理の数々!素材にこだわりセッティングされた料理は、木漏れ日も演出してくれてなんとも素敵☆

パスタには美味しいバージンオリーブオイルにペコリーノ・ロマーノのチーズ、ケッパーベリーや食べる黒コショウなど…お酒もすすんでしまいます☆

そして!康代さん家の庭にはなんと月桃も植わっているんですヨ。

沖縄と違って関東だと冬は寒いし環境が違うから葉っぱも小さく育つの。沖縄で元気に育った月桃は香りも強くてパワフルだよね♡

Link
月桃を送ってくれた大浜農園さんのサイトはこちらから

やすよさんは料理家でもあり和ハーブの専門家。各地の美味しい食材を使ったワークショップも行っています。可愛いくて柔らかい雰囲気に癒されること間違いなし!何かやって欲しい料理の相談にものってくれちゃいます!是非相談してみて☆

木内 康代さん
木内 康代 (きうち やすよ)さん
https://ja-jp.facebook.com/yasuyo.iwasaki.7
和ハーブ・シニアフードディレクター、料理研究家
2001年OLから食業界へ転身後、ハーブや日本の食材だけでなく世界の料理の知識を活かして、タカコナカムラ ホールフード協会や和ハーブ協会での講師やワークショップ、メニュー開発までマルチに活躍中。
“Books”

やすよさんもレシピ提供している和ハーブ協会レシピ本☆

yurico

Designer / JAMHA herbal practitioner

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