ブラックコホシュ

ブラックコホシュは南米大陸から伝わったキンポウゲ科の植物。5~9月になると刺激臭のある小さな白い花を咲かせます。アメリカの先住民の多くの種族では、女性特有の疾患に良いとされ「女の根」と呼ばれていたと言われています。米国薬局方には1820年~1926年までの間、公式の植物性医薬品として収載されていました。
”Black cohosh”
ブラックコホシュの基本情報
学名 | Cimicifuga racemosa |
英名 | Black cohosh |
和名 | アメリカショウマ |
科名 | キンポウゲ科 |
使用部位 | 根部、根茎部 |
含有成分
トリテルペン配糖体(アクテイン、シミシフコシド)、イソフラボン(フォルモノネチン)、タンニン、精油 |
作用
ホルモン分泌調整、鎮静
適応
更年期の自律神経失調症、生理痛、生理前症候群
特徴
ブラックコホシュは体内でエストロゲンなどの女性ホルモンに似た作用を発揮する植物ホルモン(フィトエストロゲン)としての働きを持つと言われ、欧米では更年期のホルモン補充療法の代替法として、ホルモンバランスの調整を目的に用いられます。月経痛・生理前症候群(PMS)、ホットフラッシュ・動悸・めまいなどの自律神経の失調や、不安・抑うつ・不眠など女性特有の疾患に、カプセルやチンキで用いられるハーブです。
注意事項・禁忌
禁忌: 知られていない 副作用:まれに胃腸の不快感 相互作用:クラスA(相互作用が予想されない) 安全性 : クラス2b(妊娠中に使用しない) |
ブラックコホシュの使い方
ブラックコホシュは過剰摂取で胃を刺激し、またホルモン刺激作用があるため妊娠中は禁忌。ドイツのコミッションEモノグラフでは使用期限を6か月以内としています。
※海外において肝障害との関連が疑われる多数の事例報告もある。
参考文献
日本メディカルハーブ協会『メディカルハーブ事典 』 『メディカルハーブの事典』林 真一郎 著 『メディカルハーブ安全性ブック第2版 』 Link 参考文献はこちら |
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