ネトル

ネトル Nettle

ネトルは1.5mほど成長すると言われ、繁殖力がとても強い植物です。ネトルの葉の表面には刺毛があり、フレッシュな葉に直接触れると痛みや蕁麻疹などが出るので、収穫などの際には注意が必要なハーブです。

”Nettle”

目次
  1. ネトルの基本情報
  2. ネトルの含有成分
  3. ネトルの作用
  4. ネトルの適応
  5. ネトルの特徴
  6. ネトルの使い方
  7. ネトルの注意事項・禁忌
  8. ネトルの参考文献


ネトルの基本情報

学名Urtica dioica
英名Nettle 、Stinging nettle
和名西洋イラクサ
科名イラクサ科
使用部位葉部

含有成分

フラボノイド(クエルセチン)、フラボノイド配糖体(ルチン)、クロロフィル、フィトステロール(β-シトステロール)、β-カロチン、ビタミンC、葉酸、ミネラル(ケイ素、カルシウム、カリウム、鉄)、刺毛にアミン類(ヒスタミン、セロトニン、コリン)

作用

利尿、浄血、造血

適応

リウマチ、花粉症、アトピーなどのアレルギー疾患、痛風、尿道炎、外用で創傷、整肌、育毛

特徴

ネトルはヘモグロビンに構造が似ているとされるクロロフィルを豊富に含むため、古くから造血などの目的で使用されてきました。ドイツなどでは、春先の花粉症やアトピーなどのアレルギー予防にハーブを摂取する春季療法などでも使用されるハーブです。
ネトルの含有成分はクエルセチンなどのフラボノイドやルチンなどのフラボノイド配糖体、クロロフィル(葉緑素)やβ-シトステロールなどのフィトステロール、β-カロチンやビタミンCにケイ酸、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラル、さらには葉酸などと多岐にわたります。

※ドイツのコミッションEのモノグラムではリウマチや膀胱炎、尿道炎、それに尿砂(結石の原因となる砂)を洗い流す目的で用いるとされています。

注意事項・禁忌

禁忌: 知られていない (ただし心臓および腎臓の機能低下による浮腫がある場合は洗浄療法は行わない)
副作用:知られていない
相互作用:クラスA(相互作用が予想されない)
安全性 : クラス1(適切な使用において安全)

ネトルの使い方

栄養価が高く、ネトルの葉の鋭い刺毛は、ゆがくととれるのでスープや煮込み料理などでも使用されます。

参考文献

日本メディカルハーブ協会『メディカルハーブ事典 』
『メディカルハーブの事典』林 真一郎 著
『メディカルハーブ安全性ブック第2版 』
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