チェストベリー

チェストベリーは地中海沿岸が原産と言われ、2m以上に成長するシソ科の落葉低木。夏の終わり~秋にかけて青紫色の花を咲かせ、花が終わると小さな丸い果実をつけます。修道士の胡椒(monk’s pepper)の別名を持ち、古くから婦人科系疾患に使われてきた歴史があります。
”Chaste berry”
チェストベリーの基本情報
学名 | Vitex agnus castus |
英名 | Chaste berry |
和名 | イタリアニンジンボク |
科名 | シソ科(クマツヅラ科) |
使用部位 | 果実 |
含有成分
イリドイド配糖体(アウクビン、アグヌシド)、フラボノイド(カスティシン)、フラボノイド 配糖体(ビテキシン)、精油(1.8シネオール) |
作用
ホルモン分泌調整作用
適応
生理痛、生理前症候群、生理不順
特徴
チェストベリーはホルモン中枢である脳下垂体に直接作用し、女性ホルモンの分泌を調整する働きがあると言われることから、生理痛・生理前症候群(PMS)・更年期障害などの女性特有の疾患に使用されるハーブです。
注意事項・禁忌
禁忌:知られていない 副作用:まれに皮膚刺激やかゆみ 相互作用:クラスA(相互作用が予想されない) ただし動物実験でドパミン効果が報告されているため、ドパミン受容体阻害薬の効果の減弱の可能性 安全性 :クラス1(適切な使用において安全) |
チェストベリーの使い方
チェストベリーはホルモン分泌調整作用があると言われている為、使用には専門家からのアドバイスを受ける事をおすすめします。
参考文献
日本メディカルハーブ協会『メディカルハーブ事典 』 『メディカルハーブの事典』林 真一郎 著 『メディカルハーブ安全性ブック第2版 』 Link 参考文献はこちら |
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