タイム

タイムは耐寒性のある低木の常緑多年草。「勇気の象徴」と言われるタイムは、ギリシャ語の勇気という意味である「thumus」に由来し、抗菌力の強いハーブで知られています。古代エジプトではミイラの防腐剤の役割をし、中世ヨーロッパでペストが流行した時には、タイムの枝をたいて浄化したと言われています。
”Thyme”
タイムの基本情報
学名 | Thymus vulgaris |
英名 | Thyme |
和名 | タチジャコウソウ |
科名 | シソ科 |
使用部位 | 葉部 |
含有成分
精油(チモール・カルバクロール)、フラボノイド(アピゲニン・ルテオリン)、タンニン、サポニン |
作用
抗菌、去痰、気管支鎮痙
適応
気管支炎、百日咳、上気道カタル、消化不良、口臭
特徴
タイムに含まれるフラボノイド類・サポニンは鎮静・鎮咳・去痰作用があるため、咳や気管支炎などの呼吸器系に使用されます。数あるハーブの中でも最も抗菌力が高く、病原菌の感染を阻止すると言われています。香りやくせが強いハーブで、好き嫌いが分かれるハーブです。
※精油として用いる時は、フェノール系の精油成分に肝毒性が指摘されており注意が必要です。
注意事項・禁忌
禁忌: 知られていない 副作用: 知られていない 相互作用:クラスA(相互作用が予想されない) 安全性 :クラス2b(妊娠中に使用しない) |
タイムの使い方
タイムは過熱しても香りが比較的長く続き、料理にも好んで使用されます。フランス料理に用いるブーケガルニの材料には欠かせないハーブです。
参考文献
日本メディカルハーブ協会『メディカルハーブ事典 』 『メディカルハーブの事典』林 真一郎 著 『メディカルハーブ安全性ブック第2版 』 Link 参考文献はこちら |
注意点&免責事項
ここに掲載されている内容は、医療の代わりに使用されるべきものではありません。内容には最新の情報の記載を心がけてはおりますが、日々研究がなされ情報が更新されていっている分野で、全てを網羅できていない場合もございます。使用に不安のある方は(持病をお持ちの方、妊娠中の方、授乳中の方、アレルギーをお持ちの方、お子様に使用する場合など)必要に応じて医療従事者・専門家のアドバイスを仰ぐことをおすすめいたします。 事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご利用ください。 |