セントジョンズワート

セントジョンズワートは約60cmほどまでに成長する耐寒性植物。毎年6月24日の聖ヨハネの日(St. john’s day)に収穫すると最も治癒力が高まると言われています。ラテン語の「Hypericum」は「悪魔を制する」という意味のギリシャ語が語源とも言われ、傷の手当てや利尿・月経困難などにも使用されたと言われています。
”St. john’s wort”
セントジョンズワートの基本情報
学名 | Hypericum perforatum |
英名 | St. john’s wort |
和名 | 西洋オトギリソウ |
科名 | オトギリソウ科 |
使用部位 | 開花時の地上部 |
含有成分
ジアンスロン類(ヒペリシン、ソイドヒペリシン)、フラボノイド配糖体(ルチン、ヒペロシド)、ハイパーフォリン、タンニン、精油 |
作用
抗うつ、消炎、鎮痛
適応
精神疲労、軽度〜中等度の抑うつ、季節性感情障害(SAD)、生理前症候群、創傷、火傷
特徴
セントジョンズワートの主要成分である、ヒペリシン・ハイパーフォリンがセロトニン再取り込み阻害すると言われ、悲観や恐れ・抑うつなど、また季節性感情障害(SAD)にも使用されるハーブです。 「サンシャイン・サプリメント」「天然の抗うつ剤」とも呼ばれています。
外用では花びらに含まれる赤色色素である「ヒペリシン」を浸出させたオイルは、細胞の修復を促進すると言われ、外傷や火傷などにも用いられます。
注意事項・禁忌
禁忌: 知られていない 副作用:ヒペリシンに光感作作用があるため、特に色白の人は注意する 相互作用:クラスC (相互作用が起こることが知られているハーブ) 薬物代謝酵素誘導 安全性 : クラス2d(色白の人は、使用中、日光への過度の暴露を避けるべき、光線治療中には使用禁忌) |
セントジョンズワートの使い方
セントジョンズワートは、経口避妊薬、血液凝固防止薬(ワルファリン)、気管支拡張薬(テオフィリン)、抗HIV薬(インジナビル)、免疫抑制薬(シクロスポリン)、強心薬(ジゴキシン)との相互作用を起こす可能性があるため、取り扱いに注意が必要なハーブ。また、国によっては薬として処方されているので、使用には専門家からのアドバイスを受ける事をおすすめします。
参考文献
日本メディカルハーブ協会『メディカルハーブ事典 』 『メディカルハーブの事典』林 真一郎 著 『メディカルハーブ安全性ブック第2版 』 Link 参考文献はこちら |
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