エルダーフラワー

イギリスの田舎を歩くとよく目にするエルダーフラワーの木。マスカットの風味を持ちとても美味しいハーブティーですが、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれています。
”Elder flower”
エルダーフラワーの基本情報
学名 | Sambucus nigra |
英名 | Elder flower |
和名 | 西洋ニワトコ |
科名 | レンプクソウ科(スイカズラ科) |
使用部位 | 花部 |
含有成分
精油、フェノール酸(クロロゲン酸)、フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、粘液質、青酸配糖体(サンブニグリン)、ミネラル |
作用
発汗、利尿、抗アレルギー
適応
風邪、インフルエンザの初期症状、花粉症などのカタル症状
特徴
有効成分としてはルチン、クエルセチンといったバイオフラボノイド(ビタミンP)やビタミンC、それにパルミチン酸、リノール酸、リノレン酸などの脂肪酸を含みます。バイオフラボノイドは植物に広く見られる淡黄色の色素成分。アレルギーを起こすと毛細血管がもろくなってしまいますが、バイオフラボノイドは毛細血管を丈夫にしてアレルギーが広がるのを防ぐ働きをしてくれると言われています。
ビタミンPはビタミンCと一緒に摂ると相乗効果を発揮しますが、エルダーフラワーにはビタミンP・C共に含まれているので相乗効果が期待できます。ただ、身体に炎症が起こるとビタミンCは多く消費されてしまうので、ローズヒップなどのビタミンCを多く含むハーブとのブレンドは相性が良く、また美味しく飲むことの出来るおすすめブレンドです。

また、エルダーフラワーはコーディアルも有名で、フレッシュなエルダーフラワーを砂糖やレモンなどと漬けて作るシロップ。かぜのひき始めや花粉症の症状に効くヘルシードリンクとして人気があります。冷水で割っても楽しめます。効果を期待する場合はお湯で割って飲むのがお勧め。
※メディカルハーブの基準を定めたドイツのコミッションEモノグラフでは、できるだけ熱くして飲むことを勧めています。
注意事項・禁忌
禁忌:知られていない 副作用:知られていない 相互作用:クラスA(相互作用が予想されない) 安全性 : クラス1(適切な使用において安全) |
エルダーフラワーの使い方
エルダーフラワーの使い方…
参考文献
日本メディカルハーブ協会『メディカルハーブ事典 』 『メディカルハーブの事典』林 真一郎 著 『メディカルハーブ安全性ブック第2版 』 Link 参考文献はこちら |
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